こんにちは井上範大です。
ゴルファーにとってスコアアップを目指す上で、パット数を減らすことは不可欠なことですね。
パット数を減らす方法として、セットアップやストロークの見直しも大切なことですが、パット数が増えてしまう原因はテクニカルな部分よりも考え方にあるかもしれません。レッスンでも「ラインの読み方」についてのご質問が多くあります。
実際のところ「ラインの読み方」はある程度経験を積まれているゴルファーであれば、自然と身に付いています。
それよりも「ラインに対する考え方」をきちんと学ぶことが最も重要だと私は感じています。まずはプロのデータを見てみましょう。
*引用:GolfWRX-How Different Kinds of Breaking Putts Affect Tour Player Performance-
PGAツアープロのデータを集計し、標準化した結果です。(10フィートの成功確率)
これから分かることは5時のライン(上りのややフックライン)、12時のライン(下りのストレートライン)、7時のライン(上りのややスライスライン)が高確率ということです。
経験豊富なゴルファーほど、このデータは納得できるものだと思います。
こう見ると、わりかし直線的な狙いをしても良いラインが入りやすいラインと言えます。
ただラインに対する考え方として注意したいのは、パッティングが苦手なゴルファーほどラインを甘く(直線的に)読んでしまっているケースが多いです。
当然ですが…
上りはしっかり打つ分、カップまでにボールがグリーン上の傾斜の影響を受ける度合いは少ない。
一方で下りはしっかり打てない分、カップまでにグリーン上の傾斜の影響を大きく受けてしまいます。
ここは頭で理解されていたとしても、いざラインを読んで狙いを伺うと直線的な狙いになっているケースは結構多いです(笑)
これは人間の脳の働きとして「パッティングラインの3分の1しか読んでいない」という研究結果も存在しているからです。
という事を踏まえると、パッティングが苦手なゴルファーはご自身で読んだ狙いよりも3倍近く大げさに狙いを定めると良い結果になる可能性があるということですね。
要するに「曲線的にラインを読む」という事です。
よく「プロライン」と「アマチュアライン」という言葉を耳にすると思いますが、これはまさにラインの読み方の差とも言えます。
同じ距離を打つにしても「プロライン」としての考え方で打ち出せていければ、仮に距離感をミスしてもカップへ近づき、かつ予測出来ない返しのパットが残る可能性を大幅に減らす事が出来ます。
これはスコアにおいても、大きな差になってきます。
このように考え方を知る事で、なぜ「プロライン」に打っていく事が重要で大切なことなのかも理解できるかと思います。
普段のパッティング練習から、こういった事を理解し練習を積んでいく事がパット巧者への第一歩です。まとめると…
パッティングのラインを読むときは「直線的」ではなく、「曲線的」に読んで狙いを定めていくことがパット数を減らす近道ということになりますね。
ラウンドでは「プロライン」に外す習慣を付けてみてはいかがでしょうか。
それでは皆さんゴルフ場でお会いしましょう!
Meet On the Green!!
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